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なんか調べたりまとめたり感想言ったりする語彙力不足及び眠気と戦うブログ

現場と上層の認識齟齬の話

知り合いにも、自分にも、聞く話として「上層が現場と全く異なる対応をされる」というのがある。
「人手が足りない所に人をよこさず、人が足りている所に人をよこす」とか、「必要な知識のある人が必須なのに新人をよこす」とか…。
事件は会議室で起きているんじゃない、じゃないけど、下の位置に居る身としては、「どうせ上層部は現場のことなんかわかっていないんだ」でなんとなく乗り越える?耐える?傾向にある。
ここから書くことは、あくまで主観に偏っているし、現場次第の点も多い、偏見に満ちた内容かもしれないので、その点はご了承いただきたい。単に頭の中を整理してみたくなっただけで。

問題提起時

ケースとして前提とするのは、あくまで、「下から上に問題が提起される」場合。
「現場でなにかしかの支障が出ている、出る可能性が高い」状態。かつ、「現場の権限や仕組みでは対処が難しい時」(金・物・人)。逆に言えば、現場を仕切っているのは下の人間で、それでいて、権限が足りない状態の時。下位組織として独立性が足りていない時、なのかも。

問題提起の内容

「〜という問題があるんです」ということを上層に相談した時「ではこうしよう」と適切な対応をしてくれる組織ならそもそも問題はない。支障があるのは、「下が期待した状態にならない上層の対応」になる。
ここで、「下が期待した状態」について考えてみる。
考えるに、2つのパターンがあると思う。

  1. 「〜という問題があります」という提起しかない場合。
    この時、上の反応としては、以下の2つが考えられる。
    ・「では〜という解決策をとろう」と自らの権限と視点、最善であれば、更に下位の組織の状態を調査して客観的な情報を以て、対応策を提示する。
    ・もう一つは、「で?」という反応。つまり、問題に対して解決策を見つける立場ではない、という認識である場合。自身の領分は、あくまで決定権であり、選択肢を提示するのは問題提起をした下位組織自らであるべき、といいう考え方。
    正直、上層の立場によるが、どちらも正しい視点のような気はしている。問題に対しての解決策は、結局現場の人間が一番問題の情報が多いので提示しやすい。もしそれができないのであれば、解決策は「それ専門の組織」が請け負うのがベストなのかもしれない。
    組織の構造によると思うけど、自分の所属する一番大きな母体ではなく、問題解決を専門とする部署に相談をする。それが専門家であれば、上層(この場合母体)の判断も柔軟になる可能性もある。

  2. 「〜という問題があります」に対して、下が「〜という対応を求めています」と明確にしているケース
    この場合、下が「上層はどうしようもない対応しかしない」という認識をするパターンは、上層が下のいう「〜という対応」に答えられない場合。または、「〜という対応の効果が伝わっていない」ため対応しない、別の対応をしてしまう場合。
    前者の場合、上層に必要なのは「それが無理である」という根拠、そして可能なら代案の提示。(問題が問題である、という認識がされていないのは、前者も後者も前提として論外だと思う)後者の場合は、下の人間の方にも問題がある可能性も高い。問題というか…それこそその階層だけでは難しい状態というか…。後述する、専門組織とか専門家が居れば、そこに頼りたい。
    もう一つ、上層がやりそうな「期待はずれ」としては、「〜という問題の真の原因はこれだ」と、字面通り「見当はずれ、期待はずれ」な解決方法を、相談もなく実行してしまうパターン。「本当の問題はどこか」という観点は、問題解決の話の中では多分頻出する観点だと思うし、大事だとは思うんだけど、それを実態とかけ離れたところで勝手にやってしまう、というケースが有りうるのが厄介。現場の人間の介入を絶対にしたいところ…。

解決方法の模索

結局立場が変われば、見えるもの、見たいもの、見たくないもの、見えないもの、が変わってきてしまうことは前提にあると思う。組織として一番共通の認識を持ちやすいのは「金額」かなとも思う。
問題解決を促すアプローチは、やはり対費用効果の額面を明確にできるかどうか、かもしれない。人が足りないことで発生するコスト、ものが足りないことで発生するコスト…。
まあそんな物まとめる時間ねえよ!って人が多いのだろうなとも思う。
問題解決の専門部署っていうのは、結構必要なのでは?などと思い始める。当事者VS当事者では、対立の構図は濃くなる傾向がありそうだし。中間管理職ではないが、正しい場所に相談する、正しい情報を整理する、といった作業も、多分専門技術だと思う。
できれば3つの立場(問題提起者、権限を持つ層、情報を取り持つ人)が居るのが、問題解決の場所には有用なのかなと。

まあ、世の中にはどんなに数字を持ってきても、頑としてマイワールドの視点から抜け出せない上層も居るし、上層に対して偏見で凝り固まった作業者だって居る。解決は難しい。